なぜサイト・コミュニティを作ったのか。①24歳無職時代の経験。

僕がこのサイト、そして通キャリ!コミュニティを作った理由があります。それは大きく3つの理由があったからでした。


これはとても大切な僕の原体験なので、それらの3つの理由について、記事を独立させて、少しだけ説明をさせてください。



①一つ目の理由 「通信制の大学を卒業した人に、新卒で就職した人って世の中にいるのだろうか」という疑問に答える。


<僕の親友のお母さんは慶應卒>


僕は現在、26歳で、会社員をしつつ慶應義塾大学通信教育課程の経済学部に通っています。今年で入学してから3年目となります。


僕が慶應通信を知ったきっかけは、僕の中学時代からの親友のお母さんが、慶應通信を卒業された方だからでした。


その幼馴染が大学を卒業する直前、僕たちは「卒業旅行」として自分たちが育った福島県に戻り、ゆっくりと過ごしたことがありました。その卒業旅行の最中に、僕は慶應に通信課程があることを知ったのでした。23歳の頃でした。


「年間の学費は6万円。卒業したら"慶應卒"かぁ。なんてコスパがいい大学なんだ


そんな風に思ったものの、当時の僕は実は大学を中退した直後で、友人と共に起業することしか考えておらず、「まぁいつか落ち着いたら入ろう」という程度で考えていました。



<大好きな祖母が脳卒中で入院する>


それから僕は実際に友人と起業を目指し活動を始めたものの、利益の配分で揉め、法人登記すら行う前に4ヶ月程度で仲違いすることになりました。僕の無職時代の始まりです。


僕は大学3年生の終わり頃、経済的な事情により大学を中退していたため、この時の僕の社会的身分は「24歳高卒無職」になりました。


それでも、「諦めずに成功する」という気持ちで、フリーランスのようにして細々と活動を続けていましたが、そんな自分を劇的に変えてしまう事件が起こりました。


幼い頃から大好きな祖母が脳卒中で倒れ、入院をしてしまったのです。


病床で人工呼吸器をつけながらこんこんと眠っている祖母の姿を見て、僕は己の無力さを痛感したのでした。


「このままではダメだ。今の自分には力がない。経験もない。一度就職をして組織の中でビジネスを0から学ぼう。同じ失敗を繰り返さないようにするために、ちゃんと勉強がしたい」そんな風に思い、就職をする決意が決まりました。24歳、2017年1月のことでした。



<僕は、新卒?中途?>


飲食店、塾、家庭教師のアルバイトをしながら怒涛の就職活動が始まりました。


「でも、就職活動ってどうすればいいんだろう?」


僕は大学時代も「就活なんて絶対しない」と思っていたため、就職活動について「真っ黒な柄なしのリクルートスーツを来て、どこかの企業に面接にいくもの」程度にしかわかっていませんでした。業界も業種の知識も全くありません。


しかし、ネットで色々と調べて行く内に、「どうやら就職には2種類あり、新卒(一度も就職したことがない人)と中途(すでに何社かで就職し働いた経験がある人)がある」ということを知ります。


「なるほど。大学4年生の始まり頃に僕の友人たちがやっていたことは「新卒」の就職活動か」なんてこともこの時知ったのでした。


そして同時に、「僕は一体、どっちだ?」という疑問でした。


僕は大学を卒業していないため、高卒です。しかし、起業を目指してフリーランスのようにして働いて来た経験もあります。それに一般的に新卒として企業に就職をする学生は22歳程で、僕は新卒で就職をすることになった場合25歳と年齢も上でした。


「僕はどこに当てはまるのだろう?」そんな風にわからなくなりました。



<慶應通信への入学>


1月〜2月の間は、都内の税理士法人で短期インターンとして働いていました。


この間に、僕は「慶應通信にひとまず入学し、身分を手に入れよう」と思い立ちます。


慶應通信への入学学部、学費、出願方法を調べ、手続きを進めていきます。そして、無事に僕は慶應通信の経済学部へ入学をすることになります。


そして同時に、「慶應通信という一応は大学生の身分を手に入れたことで、新卒で就職をする学生たちが使う就活サービスを利用できる」ということに、就活をしていく中で気づくことになります。(入学したばかりでしたが、いつでも就職できるので「来年卒業」と設定していました。)


僕自身のこれまでの経験を振り返った際に、「きちんと0から組織で働く経験を積みたい」と思ったこともあり、僕はそれらのサービスを活用し「新卒」で就職をすることを考えたのでした。


<「自分が何者なのか」の説明に苦労した就活時代>


慶應通信に入学後、大学中退者やフリーターの人が使う就活支援サービスを使い、なんとか一人で情報を集め、就職活動をしていました。


そんな日々で感じていたことは、 「自分のようなカタチの境遇を持った人はとても少なく、これまでの経緯や自分という人間について説明するのがとても大変だった」 ということでした。


「前例がないからどう扱っていいのかわからない」「新卒なのか中途なのかわからない」

「大学に通いつつ働くことはできるの?」

「大卒ではないのでエントリーはできません。大学を卒業してから応募して下さい」


これらは実際に僕が面接などで言われた言葉です。


その度に、「 あぁ、僕は社会のどこにも当てはまらない人間なんだ 」と、自分を否定したこともありました。

しかし、現在働いている会社はそんな僕のことを採用して下さったのでした。


「やった!この会社のために頑張ろう!」と思ったのと同時に、 「僕と同じように、色々な事情がありつつ通信制の大学に通っている人たちは、一体どうやって自分の人生を切り拓いているのだろう」 とも思いました。



<周りに、新卒で就職をした人は0人>


僕は就職活動をしながら、慶應通信内のサークルで開かれる飲み会や、スクーリング(実際に大学に行き授業を受ける)などで出会った方々に、「僕、今就活をしているのですが、どなたか新卒で就職をした方などご存知ですか」と聞き、情報を集めていました。


もし、そんな方がいれば、就職活動についてのアドバイスや今後のキャリアについてぜひ相談がしたかったのです。


しかし、どうしても「慶應通信を卒業、または在学中に新卒で就職をした人」について知ることができず、ついには僕の就職活動が無事に終わるまでそんな人に出会ったりすることはありませんでした


(その後、就職をした後に、たった一人だけ5年間かけて慶應通信経済学部を卒業し新卒で就職をした方と知り合いました。しかし、後にも先にも、この方以外で「通信制の大学を卒業し新卒で就職をした方」とは出会ったことがありません。)


<今、思うこと。「通信生たちの人生に寄り添うサイト・コミュニティを作りたい。」>


それから僕は就職し、会社員をしつつ、慶應通信に通っています。今でも夏のスクーリングの時期になると、一生懸命就活をしていた頃を思い出します。


あの時の僕は、自分の人生に絶望し、大きな不安を抱えていました。


しかし、今の自分ならこう言ってあげたいのです。
「大丈夫。君は新卒で就職できるよ」と。


そして同時に、全ての通信制の学校に通う方々にも、同じ言葉を伝えたいのです。


「通信制の学校を出ていても、新卒で就職はできる。」


「なんなら、在学中でも、新卒で就職はできる。」


この紛れもない事実を、情報としてまずは知ることから、「じゃあそのためにはどうすればいいのか」と、今後の目標が決まり、不安が軽減され、正しく動いていくことができると思うのです。


自分の就活を振り返ると、僕はたまたま運が良かったと思います。


もしかしたら、 僕が就活の面接で言われた、「どう扱っていいかわらかない」という言葉なんかで心が折れてしまい、就活自体を辞め、「どうせ自分なんか」と自分で自分を否定して、ずっとアルバイトとして働くことを選んだ人がいるかもしれません。


傷つく方が、つらいし、こわいからです。


その境遇から、僕は 「通信制の学校に通っている人たちが集まるコミュニティをいつかインターネット上につくり、それぞれの進路や、やりたいことを実現させるために話し合うことができる場をつくりたい と思うようになりました。


似た境遇を持つ人たちを集めれば、欲しい解決策やアイディアがきっと手に入るはずだと考えたからです。一人では解決出来ないことでも、誰かが持っている情報で乗り越えることができると信じています。


そう。「知ること、情報を手に入れること」これが、人生を切り拓いていく上でとても重要なことなんだと思います。


そんな自分の原体験もあり、僕が知っていることをこのサイトを通して発信し、情報提供でこのサイトを見ている全ての方が人生を切り拓いていくために皆様に役立ちたい。


また、ネット上にコミュニティも作り、学生同士が情報交換ができる場も作りたい。


これは、僕が就活をしていた時、最も欲しかった繋がりであり、そんな気持ちでこのサイト・コミュニティを作りました。

以下の記事へ続きます。

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